皆さんどう思われますか?障がい認定で一番重いとされる1級の認定を受けている私です。答えは、取れます。ただ少し謙譲の方とは異なります。ですから私が経験したもので流れを説明していきます。
・まず自動車学校を探す。
・自動車学校から、運転免許試験場に適性検査の申し込みをしてもらう。
・自動車学校の担当の方と指定された日に審査を受けに行きます。
・後日、自動車学校に結果が通知される。
・検査でOKでしたらあとは、健常の方と変わりません。
あくまで、私の場合です。私より軽い方や他の障がいなどで、違う場合もあります。また取得して15年ほど経つので流れが変わっているかもしれません。しかし、免許を取得していることは事実です。
ここからは、流れを少し詳しく説明していきたいと思います。
・自動車学校を探す
私は、地元交通安全協会に電話して、「障がいがあるのですが免許取りたいのでどうしたらよいか教えてください。」とかなり失礼だったでしょうが聞きました。対応してくださった方も戸惑いながら「うちはそういった相談は受けてないので、運転免許試験場に電話して相談してみてください。」と試験場の電話番号を教えてもらいました。教えてもらった番号に連絡して希望を伝えたら、「電話口では、はっきりしたことは言えませんが貴方の症状だったら手動装置が執拗ですね。適性検査に通ってから自動車学校に入校する流れになります。」では「適性検査をお願いします。」と伝えたら、事務的に「自動車学校を通じて出ないと申し込めません。貴方の地域だと2か所ですかね。手動装置が付いた教習者があるのは。問い合わせてみてください。」とこんな感じで、自動車学校の情報を手にいれました。そのときこうも言われました「教習車を用意して自動車学校に持ち込むという方法もありますよ」と、それは金銭的に不可能でしたので、教えてもらった2か所に連絡してみることにしました。
1か所目
家から近いほうから連絡しました。結果はお断りでした。連絡したら「とりあえずお会いしないとわかりませんのでこちらまで来ていただきましょうか。そのとき障がい者手帳もお持ちください。」と言われたので私は面接を受ける気分で、その日を迎えました。学校に着くと、まず車に乗れるかなどの確認をした後、事務室に通されなぜかわかりませんが軽い計算問題を解きました。その間手帳のコピーを取ったり、事務作業もされていたので受け入れてもらえるのかなと期待しました。しかし違いました。対応してくださった方々が話し出したのは子のような感じでした。「確かにうちには手動装置のついた教習車があります。しかし、座学が2階でエレベーターもありません。」こちらが「手すりがあれば杖で登れますし、席に座れば大丈夫です。」と食い下がるとさらに「間の休憩時間も短いし、込み合ったときにけがされたら困りますし、次回の整備で教習車から手動装置のついた車を外すかもしれませんので。」と言われたのでさすがに難しいとわかってあきらめて帰りました。
2か所目
後日、ダメもとでもう一か所に問い合わせしました。ウキコドライバーズスクール博多の森校さんが受け入れてくださったので今ペーパードライバーとはいえ運転免許を持っています。これもウキコさんと母のおかげなのです。感謝しています。
問い合わせしたら、1か所目とおなじようなこといわれたので、「またお断りかな。エレベーターがあるかとかだけでも聞いてみよう」と思って聞いてみました。すると「うちは設備面でお断りすることはありません。ただあなたの家からはかなり遠いようなので大丈夫ですか?」と言われたので少し期待しました。
学校の担当者の方に会ってまず聞かれたのが、「病院の先生からは免許取ったらダメと言われていませんよね」と聞かれた後は入稿までの流れを説明される中で、補助金の話までしてくれました。私は、時間的な理由から補助金は使いませんでした。
補助金の申し込みは、福祉事務所でした。申請書類をそろえて申し込んで許可が下りてきてから、適性検査を受けて入稿するという流れでした。ちなみに申請から1~2か月後に許可が下りてくるそうです。
適性検査
担当の方と面談形式で、手の曲げ伸ばしや、現在の体の状況を質問され、その部家にあった運転席を取り出したようなものに座れるじゃ、指示の通りにハンドル操作、ペダル操作ができるか、確認されて私は終わりでした。その後は、自動車学校の担当者と別の部屋で話をされていました。後日、適性検査通過した連絡が自動車学校から来ました。
自動車学校に入校
学科は幸いなことに、さほど苦労はせずに済んだのですが、肝心の実技は、第一段階が、既定の倍、第二段階が倍近くかかりました。
教習者の駐車場を周回したこと皆さんはありますか?私はあります。最初は教官をその都度選んでいました。それに恐怖心もあって、実技を詰めて受けることはありませんでした。そんな時、とあるベテランの教官が、「私でよかったら指導しますよ。出来るなら詰めて実技を受けたほうがなれやすくっていいですよ。」とアドバイスをいただいたのでそうするようになりました。その中で駐車場周回などもしました。教官曰く「あなたは視線移動がうまくできていないから、その練習のため」と言われていました。よく教官に言われていたのは「路側帯と中央線の真ん中を走りなさい。どっちによってもダメ」という言葉でした。あと私が考えすぎる性格だということを知ってあったのでしょう。「あなたは、頭では理解できているのだろうと思う。でも身体がそれについていっていないから練習あるのみ。」とよく励ましてもらったのを今でも覚えています。
その他にもたくさん指摘と励ましをもらいながら進んでいきました。教習中の会話で教官にも私と同じ年の息子さんがいることがわかりました。それもあってか本当に丁寧に指導いただいていたのかと思います。そのおかげであきらめずに卒業検定までたどり着きました。私は卒業検定を1度落ちました。再検定を受けるためには、補習が必要だったので受けました。そのときです。「なぜ場内で脱輪するかな?私は路上が心配だったのに。もう最後の教習だからね」と言われて終了しました。2度目の卒業検定はパスできました。
運転免許試験場の学科は1度でパスできました。それが、珍しかったのか係の方が「半数が落ちたのに、1発は大したもの」と言われたのを今でも覚えています。
最後の治療のため免許取得後すぐに入院しました。それから1週間ぐらいたってからでしょうか。家に電話した時のことです。「自動車学校に電話しなさい。教官が様子を知りたいって電話くださっていたから」と言われました。私はそのとき本当に嬉しかったです。私を受け入れ指導してくださった皆様に感謝申し上げます。
繰り返しになりますが、車の免許は、視力や平行感覚に問題なければ取れます。
最後までお読みいただきありがとうございます。